日本人はるかな旅第4集は日本人の主食である「米」についてです。「イネ知られざる1万年の旅」
【番組あらすじ】
稲作は弥生時代から開始されたといわれていましたが、縄文時代の遺跡よりイネ科の植物の物質が検出され、まだ縄文の時代、6000年前頃から稲作がおこなわれていたことがわかりました。日本人の主食である稲はいつ日本にもたらされたのか?
稲はもともとは日本に適さない熱帯の植物。ルーツを求めラオスや中国福建省を旅します。
【第4集を見ての感想】
日本人の稲作の起源。お米が大好きな私は興味深く見たのですが、稲って沢山の種類があるのですね(・▽・*)福建省の市場を見たら、さすがお米の民、こだわりがあるんだなぁと思いました。日本人もお米にはこだわりがありますが、黄色いお米もあってビックリしました。
赤米も黒米も興味があって食べたことがありますが(奈良の明日香村に行った時おみやげ屋さんに売っていました♪)古代米といわれるものから、タイに行った時に食べた、チャーハンに適した長細いお米、屋台で食べた長細いお米のもち米バージョンも大変美味しかった!
番組では対馬の農家の方が今は廃れていてほぼ作られていない稲の種類を、普通の米とは別に作られていて、それが稲穂が赤く、赤米に見えました。DNA解析をした結果「熱帯ジャポニカ」の系統を引く古い稲だという事がわかりました。野生の稲のほとんどは赤米だそうです。
先祖代々作られていた稲だそう。もしや縁起物の赤飯って赤米が発祥なのかな?と思って調べてみたのですが、「遠野物語」で知られる民俗学者の柳田國男(やなぎだくにお)さんは、赤飯の起源は赤米であると主張されていたそうです。おおーなんか嬉しいΣ(・▽・*)
番組では外国に行き、稲作のルーツを調べていましたが、稲はもともとは熱帯でしか育たない植物でした。縄文の時代の日本では「熱帯ジャポニカ」という今では見られない稲が作られていた様です。
日本では沖縄から北は北海道のほぼ全域まで品種改良により稲作が可能となっていますね。ここ10年余りでもいつの間にかスーパーでは北海道産のお米を見ることが多くなって、北海道はもうお米の一大名産地ですよね。
日本人はるかな旅、日本人の主食であるお米もはるかな旅をして、そして祖先たちが道具もコメ自体も改良して現在の私達に受け継がれているんだ♪そう嬉しく感じました。
ちょっと調べてみたのですが、日本で食べられているジャポニカ米は世界で見れば少数派、細長いインディカ米がコメの生産の80%を占めているとか。日本人にはやっぱり円状のジャポニカ米ですよね。
少し脱線しますが、仕事で中国の女性と知り合った時、その方の生まれた地域では米が作られず、小麦が主食で麺や饅頭を小さい頃から食べていたそうなんです。中国は広いから稲作に適さず、小麦栽培の方が適している地域もあるんですね。チャーハンとか中国は米文化の中心地のイメージでしたので、その話は目からウロコでした。
【熱帯ジャポニカ】
アジア稲の種類はインディカ米とジャポニカ米に分かれる。インディカ米は細長い形状、ジャポニカ米は円形の形状でインディカとジャポニカに分かれたのは稲作がされる以前の、野生の稲であった7000年以上前とされています。
現在それぞれ栽培されていますが、それとは別にインドシア、アジア熱帯地域で今も作られる大粒の米はジャバニカ米(ジャバニカまい)といわれ、近年、遺伝子近縁度を解析した結果、ジャポニカ米と同グループに属するという結果となりました。ジャバニカ米は現在「熱帯ジャポニカ(ねったいジャポニカ)」といわれることが多いそうです。
日本人はるかな旅によると最初に日本で栽培されていたのはこの熱帯ジャポニカ米と思われます。
「日本人はるかな旅第4集イネ 知られざる1万年の旅」
語り(語り手) : 森田美由紀さん 、阿部渉 さん
テーマ音楽 : 吉田潔 さん