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日本人はるかな旅第1集マンモスハンター

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NHKスペシャル「日本人はるかな旅~第1集マンモスハンターシベリアからの旅立ち」。はるかなる日本人の祖先に思いを馳せることが出来て秀逸な作品です。はるばるアフリカからシベリアそして日本にたどり着いた日本人の祖先たちが愛おしい♪永久凍土で発見されたマンモスの話など興味深いです。

 

【番組あらすじ】

日本人は何処からきたのか?DNAを分析した結果、日本人はシベリアのブリヤート人ともっとも遺伝子的に近い事がわかりました。シベリアマンモスなど大型の動物を、工夫した武器を使い狩猟し生活していた人々。この北に住んでいた人々が日本人のルーツのひとつだとわかってきました。シベリアに生きていた人々がどの様に日本列島にたどり着いたのでしょう?氷河期の終わりの環境激変の危機を乗りこえ、生き抜いていく姿が描かれています。

 

【第1集マンモスハンターを見ての感想】

シベリアのブリヤート人って距離的に遠いし~一番日本人に近い遺伝子?DNA?それはどうなんだろ。と思って映像を見たら、幼稚園の時の友達に似ている、あの人は近所の○○さん。なんて吹きそうになるぐらい日本人に似ていました(笑)

 

シベリアなので着ている服はモフモフなんですが、カメラを向けられて「とりあえず笑っておこう」みたいな愛想笑いがまず日本人wでも現代に住む私達より素朴でピュアな表情と瞳。ここ行きたいな~この人達と交流したいって思いました。私、たぶんここで住める(笑)だって日本人とそっくりなんだもん。

 

そして遥か2万年前、私達日本人のルーツである人々が住んでいたこの地。NHKさんがCG映像で2万年前のシベリアと人々の暮らしぶりを紹介してくれます。まずね、ここに住んでいた人々の住まいが可愛くて。インディアン部落の様な円すい型の住まい(マリタ集落)こんなちっちゃな住まいで凍えるシベリアの地で暮らしていたんだ。日本人の祖先。

 

人類は20万年前にアフリカで生まれ、10万年ぐらい前にアフリカを出て散らばっていったそうですが、ルートは大きく分けてヨーロッパルートとアジアルート。温暖で良さそうなルートですよね。なのに!ここで北上する集団が(笑)マジか。普通に暮らしやすそうなヨーロッパルートか南下してアジアルートにすればいいじゃん。暖かいところに住めばいいじゃん!お馬鹿さんなの?要領悪いの?なんて心のなかでつぶやく私。

 

北上するルートを選んだのはもちろん、日本人の祖先(笑)なんでかな~と思いながら彼らのルートを見ていると「シベリアに定住」(笑)。無理するなよ、南下しなよ(笑)

 

でもこのシベリアで苦労し生き抜いたからこそ、現在の日本人のスピリットが育まれた気がする「日本人はるかな旅」。

 

その頃のシベリアは、短い夏には沢山の草花が繁りシベリアマンモスなど大型動物が数多くいたそうです。日本人の祖先はここでマンモスを狩猟して暮らしていたのがとか。凄いな~「マンモスハンター」だったんだ私達。

 

ここで思い出したのが「ギャートルズ」(笑)ギャートルズ凄い。あながち嘘で無かったんですね!「マンモスのお肉」美味しそうだったけど、日本人の祖先も食べていたんだ。「ギャートルズ」が生まれ、日本で大ヒットしたのはもしや先祖返りの一種?

 

勇ましい「マンモスハンター」。現代人のサラリーマンを思い浮かべると、とても現代の私たちには出来そうに思えない。戦国時代の武将ならともかく。だけど湿地帯の沼の浅地に追い詰めて身動き出来なくしてから、何日もかけて仕留めたそう。これなら出来る。現代人のサラリーマンでも出来るw

 

マンモスを集団で狩る事により、集団行動を覚え、コミュニティー能力も上がったそう。集団行動は日本人が得意とすることですね。よもやマンモスハンターから集団行動を覚えたとは。そして鋭利な道具もマンモスを狩るため改良され作られていったとか。道具の改良、創意工夫も日本人が得意とする分野ですね!

 

すっかりシベリアに住んでいたという日本人の祖先達に親近感を覚え、見進めていたのですが、彼らに突然変化が訪れます。マリタ集落から人々が消え、サハリンにて彼らの足跡が発見されます。シベリアの気温が10度も下がり、シベリアにいた動物たちも暮らしていけず移動、それにともない人々も移動した様なのです。

 

中国方面やベーリング海峡を渡りアメリカ大陸に移動する人々。そして一部はサハリンを通り日本方面に移動する人達。それでも津軽海峡は水深が深く日本には渡れない!・・なんと氷河期の一番寒い時期、マイナス30度の時期に海が凍りつき、その時に日本に渡ったそうです。凄い~。CGが愛しすぎる。モコモコの服で凍りついた海を渡る人々。女性に手を惹かれた子供もいます。

 

2万年前に無事日本に渡り、楽園にたどり着いたと思いましたが、今度は急激な温暖化が進み、環境が激変。草原から森林に土地が変化し、大型動物が減り、最後は祖先たちが大型動物を狩り尽くし、狩りの獲物は小動物に変わります。しかし食べ物が足りない。。

 

タンニンが多く苦くてそのままでは食べられない「どんぐり」を日本人の祖先たちはまた創意工夫で食べれるようにして、生き抜いていきます。

 

苦難を克服していく日本人の祖先たちの行動には勇気が貰えます。

 

【ベーリング海峡を渡った人々】

私達の祖先は、サハリンから日本にたどり着きますが、枝分かれしてサハリンからベーリング海峡に渡って北アメリカ大陸に行った人々がいます。これも凄い。さらに南アメリカ大陸の原住民には日本人によく似たDNAの人々がいるとか。北アメリカ大陸ではあきたらず、南アメリカ大陸まで辿り着いたのですね。恐るべし。

 

南アメリカ大陸に行った人々が古代の南アメリカの文明を作ったそう。古代ロマンに繋がるんですね。この辺りまたいつか追記しますね♪

 

⇒ 第1集マンモスハンター

⇒ 第2集巨大噴火に消えた黒潮の民 

⇒ 第3集海が育てた森の王国 

⇒ 第4集イネ 知られざる1万年の旅 

⇒ 第5集そして日本人が生まれた

 

NHKスペシャル 日本人 はるかな旅 第1集 マンモスハンター シベリアからの旅立ち

語り(語り手) : 森田美由紀 さん、阿部渉さん
テーマ音楽 : 吉田潔さん

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