連続テレビ小説おひさまは毎回楽しみに見ていました。 激動の昭和初期のお話ですが、 どきつい事が起こるわけでなく、 ちょっと微笑ましい事があったり、 悲しいことがあったりしながら物語が進んで行きます。
主人公の陽子さんは平凡などこにでもいる日本女性かもしれません。 そして周りの人達も。でも今よりちょっと良識ある、普通の日本人の登場人物達が美しい。 私が生まれるずっと前の時代のお話ですが、 なんだかなつかしい日本。つらい時代だったけど、 この人たちが生きてる時代ならこの時代に生きてみたかったななんて思いました。
脚本は「ちゅらさん」の岡田惠和さん。 いつも素敵な脚本をありがとう♪ファンです。何気ない日常を書いて楽しく見せてくれる才能あふれる脚本家さんです。
「おひさま」は凄い事件がおきるわけでなく、(朝の連続テレビ小説ですから刺激物みたいなドラマは必要ないですし)たんたんとした日常を描いたドラマなので、毎日のちょっとしたお楽しみとしてほんわか見れるドラマ。 ですがある日感動して大粒の涙をぽろぽろ流してしまいました。
↓ここからネタばれ注意です↓
陽子の親友が東京大空襲で被災してしまいます。 空襲のさなか彼女を助けてくれた人がいました。 そして空襲のあと、彼は深い傷を追って病院のベッドに横たわっています。 彼は彼女に言います。
「あなたに出会ったとき、一瞬のうちに恋に落ちてしまいました」
医学生の彼は兵士としてもうすぐ召集されるのが決まっていました。 だけど、人を殺すことがどうしても嫌で、それぐらいなら死んだ方がましだと、 絶望的になっていた時に東京大空襲が来たようです。
「(死ぬ前に)あなたに恋が出来て良かった」
その後、彼は亡くなりますが、 私はその数分の彼の演技に泣いてしまいました。
名も知らないイケメンの俳優さん、感動をありがとう。 もしかしたら数年後有名な俳優さんになられてるかもですね♪
過去の連続テレビ小説から有名になった俳優さんはたくさんいますから。 またテレビ画面で拝見出来るのを楽しみにしています♪
※後日談ですが、この俳優さんのお名前がわかりました。 高橋一生(たかはしいっせい)さん。上の予言どおり数年の間に有名な俳優さんになられて今では色んなドラマの主要メンバーとして活躍されていますね。お姿を嬉しく拝見しています。 高橋一生さんの名演技に惹かれてきっとどんどんファンが増えていったに違いない(^-^*)
陽子の義父役、串田和美さんが雑誌のインタビューで、
「このドラマには”生きているだけで幸せなんだ”というメッセージが含まれている。その気持ちが現代では忘れられているんじゃないか—-そう思った時に震災がありました。振り返ったら僕の子供の頃にはなにもかも不足していたし、暑かったり寒かったりした。耐える、という気持ちじゃなく、今を明るく生き抜くんだ——おひさまはそんなドラマなんです」
そうか、そうだよね~と思わせてくれた串田さんのお言葉でした。 太陽はいつもは気にしないけど、暖かい日差しをくれてありがたい存在ですね。
家族やまわりにいる人達もね。
ついつい不満がでてしまうけど。
幸せは身近にありますね。
一緒に生きているだけで・・幸せですね。