朝の連続テレビ小説「半分、青い。」を全話NHKオンデマンドで観ました。主人公の楡野 鈴愛(にれの すずめ)と幼馴染の萩尾 律(はぎお りつ)が自分と同時代生まれということで、子供の頃の昭和の雰囲気や大学時代のバブルの雰囲気など、その時代時代の世情の移り変わりが懐かしくて、思い出して楽しかったです。
おばちゃん、おじちゃんになった現在の私達の年代・・。鈴愛(キャスト:永野芽郁)と律(キャスト:佐藤健)はかわらず若く素敵なままでしたが(笑)あっとゆうまの数十年、私もいろんなことがあったなぁとドラマを観ている間、思い出に浸れました。
鈴愛は漫画家になりましたが、世代的に少女マンガに熱中した世代だし、登場人物の名前も漫画家さんや漫画の登場人物の名前が使われてたり、鈴愛の先生の秋風 羽織(あきかぜ はおり)のモデル?と絵は実際の漫画家のくらもちふさこさん。モチーフも興味深くて良かったです。
「半分、青い。」の題名は、鈴愛が小学生の時におたふく風邪の後遺症で左耳が失聴し、「雨の時には半分だけ雨が降っていて、半分は失聴で雨音が聞けないので雨じゃなく青空」という感覚からきています。人生も青空だけじゃなくて半分辛い、だけど半分は幸せって時期もあるし、体も100%元気とは言えずに半分病気、だけど半分は健康って事もあると思います(うまく言えなくてすいません)全部を求めたら逆に不幸な気がします。私はこの「半分、青い」という言葉に癒やされた気がしました。
私はちょっと前に大きな病気をして、その直後聞き取りがうまく出来なくなり、体も上手に動かせなくなりいきなり30歳年をとった感覚を味わいました。そうなって初めて病気の人やお年寄りの気持ちが少しだけわかりました。(今はほぼ元に戻りました)鈴愛が半分耳が聞こえなくてどこから人に呼ばれているかわからなくて苦労していましたが、少しだけその感覚がわかります。
耳って音を聞くための2つの穴があいているだけじゃないんですね、三半規管やいろんな器官があって、体を動かす時の平衡感覚にも耳を使ったり、音量の大小や雑踏の中でも自分に関係する話「横の友達の声は大きく聞こえるとか」さまざまな事をしていて・・。(NHKオンデマンドでは字幕も付いているので聞き取りがうまく出来なかった時に随分たすかりました。)
とにかく鈴愛と律が幸せになって良かったです。二人は一緒の日に生まれて、長い間一緒にいたのに何度もすれ違い、それぞれ何度も恋をして、お父さんとお母さんにもなって・・途中、全然会わない時期もありましたね。もう二人は引っ付かないと思ったのに・・。いろんな経験をした後、中年になってから引っ付くのは同年代としてなんだか嬉しい気持ちがしました。
朝の連続テレビ小説~半分、青い~