NHKスペシャル「織田信長×宣教師」。新しい戦国の見方が秀逸でした。

歴史番組

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楽しい番組が始まりました、NHKスペシャル 「戦国・激動の世界と日本」。1話では織田信長×宣教師、後半では豊臣秀吉×宣教師として書かれていました。昔のドラマでは宣教師は信長・秀吉など武将たちに南蛮や西洋の文化を見せてくれる、世界を見せてくれる人々として描かれることが多かったと思います。金平糖やワイン、マント。スペイン諸侯の服装、地球儀、時計・・。

ドラマを見ていた子供の私もヨーロッパに憧れを持ってドラマを見ていたのですが、今回の切り口は宣教師やキリスト教、世界の覇権という黒い部分を全面に描いた、平和ボケしている現代の私達にも警告を発しているような・・。歴史を楽しむだけでなく、教訓とする画期的で秀逸な番組でした。

織田信長×宣教師

織田信長×宣教師。最近では「本能寺の変の黒幕は宣教師?」と言われる説も聞かれるようになりました。今回の「戦国・激動の世界と日本」では宣教師が暗躍する部分が多く書かれていて、イメージと違うとショックを感じた人も多かったのではないでしょうか? 

私も宣教師は布教だけでなく、カトリックやスポンサーであるポルトガル、スペインなどの利益の為に日本に来たという事は知識として知っていましたが、今回、番組で出てきた資料はバチカンの一次資料で、その内容にはかなりビックリしました。宣教師というか完全に諜報員でしたね。安土桃山時代や織田信長を考える時につい日本国内を中心に考えてしまいますが、今回のNHKスペシャルは地球規模で歴史を考える新しい視点と刺激をくれた良い番組でした。番組の中盤で

「私が神!」

と言った織田信長。この発言には宣教師たちも度肝を抜かれたでしょうね。日本国王や天皇も超えて「神!」ですからね(笑) 「こいつヤバい!」とキリスト教国から来た宣教師たちは思ったでしょうね。(中二病っぽい発言で好きですw) 

それにより南蛮は織田信長から離れたかもしれないし、本能寺の変の原因になったかもしれない。でも信長が「仏」でもなく「神!」といったのはカトリック教会に対して相手の本心をわかった上で「俺が日本の神だから、これ以上勝手な事をするなよ」と釘を刺す意味で言ったとしたら、「さすが信長だぁ」とちょっと溜飲が下がる気持ちになります。

宣教師が当時の日本について語っている手紙などの資料を読んでいるとどれも興味深いものですが、南蛮がアフリカやアジアで酷い事をしている中で日本については評価が良くて、一筋縄では行かない国と思ってくれていたのはラッキーなことだなと感じます。16世紀の日本は戦国で日本各地で戦っているし織田信長を筆頭にヤバそうな武将ばかりですものねw 

日本はすぐ占領できない国だと「日本は植民地にするには難しい、中国などアジアの他の国を獲得する為に利用する国」として位置ずけられたのはラッキーだったのではと思いました。あの時代、日本人は気づいていなかったと思いますが、世界の中でも有数の軍 事力を持っていた国だったようですね。

豊臣秀吉×宣教師

番組後半は織田信長がいなくなって、豊臣秀吉の時代のお話になりましたが、私は豊臣秀吉×宣教師を見て

「猿、南蛮やカトリックへの備えはしっかりしてたんだな~」

と、ここ数年下がりっぱなしだった豊臣秀吉の株が久しぶりに少し上がった感じです(笑)

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と天下人は変わって行きますが、彼らの動きを見ていると同じ意識で動いていたと感じる時があります。豊臣秀吉は織田信長の家臣だったし、徳川家康は同盟者だったし、同じ情報と考えを共有している部分があったかもしれませんね。 ただ世界を見る目に関しては3人に限らず日本人全体の西洋に関する意識の流れがあった気がします。西洋に最初に感じた事はその文化と科学への驚きと興味。その後、その力への恐れと、日本国内での影響力が増していく事への反感・・・。

もしかしたら日本国内で争うよりも世界の動きを気にしていた武将が何人もいたのでは?とも思いました。伊達政宗とかキリシタン大名とか、黒田官兵衛とか。一人一人どのような動きをしていたか詳しく調べていくのも歴史好きとしては面白そうだなと思いました。

次回は徳川家康×宣教師?

この流れだと次回・2話では徳川家康×宣教師がくるかな?と思いましたが、1話で豊臣秀頼がスペイン側だったと一瞬いっていて「時代的にそれは駄目だったのでは?」と思いました。

年表をみると

・西暦1588年に アルマダ海戦でスペインの無敵艦隊がイングランド海軍に敗れる。

・西暦1598年9月13日にスペイン国王フェリペ2世亡くなる。

となっています。スペインの力が落ちている中で、豊臣秀頼がスペイン側という・・豊臣側は情報でも徳川側に負けていた気がしました。信長と秀吉の西洋への脅威や情報を共有していたのが秀吉の晩年に産まれた秀頼でなく、近くでずっと見ていた家康だったという皮肉・・。

 

今回、織田信長役が真田丸で春日信達役をした前川泰之さん、ナビゲーターが西島秀俊さんということでプラスで楽しめました。次回はタイなど海外に出ていった山田長政などの武士たちが登場するのでしょうか?次回も楽しみにしています。

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