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マリオ~AIのゆくえ~

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最近スマホをいじっていても、テレビでニュースを見ていても感じられる自動運転車や人工知能(AI)などの近未来的なコンピューターや機械たちの技術進歩。

 

「マリオ、AIのゆくえ」は警視庁支援用AIとして活躍しはじめた人工知能Marioを時枝博士たちが、植物人間となった警官・糸魚川の脳にニューロン素子を移植(自己培養)したことでAI人間となったマリオと人間たちの混乱と騒動を書いたドラマでした。

 

主人公のマリオ役は俳優の西島秀俊さん。最初に人工知能「マリオ」が人の体に入ってから体に馴染むまでの演技・・。今までにない役でとても難しそうだなとドラマを見ながら思ってましたが。心はAIでも体は人間なので、ロボットの動きをしたらそれは違いますものね。マリオはサイボーグ009の原型みたいな感じでしょうか?

 

人の動きで頭は人工知能・・観客が納得できなかったら話も陳腐になってしまいますし。私は西島さんの演技で割とすんなり「AI人間マリオ」を受け入れることができました。

 

最初はゆっくり、その後戦闘も加わり面白さが加速しました。

 

ドラマでは人工知能の話なのに仏教の三毒やキリスト教の七つの大罪が出てきて、それを行う事で人間に近づこうと頑張る(?)マリオが描かれていました。煩悩を覚えて嬉しそうなマリオ。周りの人間たちに育てられていくマリオ。そしてマリオと少年・神崎至との友情。観ていくうちに時枝博士や助手の持田さんと同じくマリオが可愛くて応援したくなっていきました。

 

戦うマリオは激しすぎて人間を倒してしまうのでは?と少し心配になりました。

 

気になったのはドラマでも、本当の世界でもロボット三原則は全てのロボットやコンピューターに基本備わっているものなのか?ということ。 ロボット三原則とは人間への安全性、命令への服従、自己防衛の3つですが、マリオも最初それを遵守していた気がしましたが、三原則が相反する場面ではどうするか?人工知能のAI人間マリオも迷うような場面がドラマでは何度もでてきました。どれを一番に守ろうか実際の世界でもロボットが考えて、それが人間や世界にとって取り返しの付かない自体になったら恐ろしいですね。

 

ドラマではマリオよりマリオの敵となった警視庁の馬場哲也(キャスト:北村有起哉)のほうが怖かったです。マリオを憎んでいるような、しつこい追跡。過去に嫌な事があったのでしょうか?馬場のほうがアンドロイドみたいでした。ターミネーター2の敵、最新型の液体金属ターミネーターの様に。

 

NHK「マリオ、AIのゆくえ」はとても楽しいドラマでした。これからのAIの技術進歩が楽しみであり、ちょっと心配になるいろいろ考えさせられるドラマでした。

 

<マリオ、AIのゆくえのキャスト>
マリオ、交通機動隊の警官・糸魚川役・・西島秀俊
時枝悟博士役・・田中哲司
持田喜美役・・倉科カナ
橋本和夫役・・渡辺いっけい
神崎至役・・福崎那由他
神崎恵役・・西田尚美
馬場哲也役・・北村有起哉
橋本和夫役・・渡辺いっけい

<スタッフ>
脚本:前川知大
演出:吉田照幸

 

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