たぶん最初は学校の図書館で借りたのがはじめ・・。
小説家の藤沢周平さん
時代小説の藤沢周平さんの作品が好きで若い頃何冊も読みました。遅く来たファンだったので、どの作品が初期の作品だとか、晩年の作品だとかわからず手当たり次第読んでいました。
そして現代も歴史ブームや映画、テレビドラマでファンが増えていっている藤沢周平さん(1927年12月26日~1997年1月26日 )
江戸時代を舞台に短編は読みやすく、長編は時に深く・・心を打つ言葉が幾つもあり、そして一言で言うと面白かった。一時期藤沢周平さんの小説ばかり読んでいました。有名な方だと知ったのは作品のファンになった後でした。そして作者の近況写真を見て素敵な方だと思いました。
私生活は謎でした
藤沢周平さんの事は明治の文豪のように、生活の匂いがしない。小説に出てくる剣豪の様なイメージでいました。今回のドラマと実際の娘さんがお話してくれるお話で、はじめて小説家 藤沢周平の私生活を知りました。
元祖「イクメン」だったとは。
奥さんをまだ娘さんがゼロ歳の時に亡くして、サラリーマンを続けながら子育てをして、執筆し小説を書いて。その生活に圧倒されました。一つのことでも続けるのは大変な苦労と思います。
人として尊敬・・
本当に圧倒されます。ご自身も若い頃結核になられ6年ほど治療で療養されていた経験があるそうで、そんなに体が強いわけでもないと思います。
仕事や家事で忙しい生活の合間に小説は書けるのでしょうか?2、3行書いたら普通は寝てしまわないですか?次の日になると続きを書こうとしても忘れていませんか?(笑)
2、3行書くだけでも凄いと思いますし、それを続ける力も凄い。疲れた頭で小説が書けるのでしょうか?日常の生活で心が辛い時にも書けなくなりませんか?なんやかんやとしなくてはならない事を後回しにしている自分自身が恥ずかしくなります。
娘さんの遠藤展子さん
娘さんは「たそがれ清兵衛」の清兵衛がお父さんの姿に見えるそうです。新しいお母さんが来られた時期ぐらいから作品も以前より明るくなり作風が変わられたそうです。葛飾北斎を主人公にした「溟い海(くらいうみ)」の話も興味深かったです。
この番組を見たことで自分の中で藤沢周平の再ブームが来そうです。人間としての藤沢周平さんを知り、また自分の年令も上がった今、読んだらまた新しい発見や違う角度から小説を楽しめそうです。
文章は読者が読みやすいよう分かり易く表現し、でも題名には普段見かけない難しい漢字を使ったりして・・それがまた格好いい藤沢小説です。
この番組は藤沢周平の娘、遠藤展子さんが書かれた本「父・藤沢周平との暮し」が元になっているようです。文豪のお嬢さんがどんな文章を書かれているか、そっちも気になります。
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<NHKオンデマンド 見逃し番組 特選ライブラリー>
文豪ファミリア 家族は見た! 「父・藤沢周平~元祖イクメンの日々~」
キャストと出演 : 原田龍二さん 、高橋ひかるさん 、紺野まひるさん 、松原智恵子さん 、遠藤展子さん 、鈴木文彦さん