「いいね!光源氏くん」は源氏物語の主人公・光源氏が現代に現れる、人気のNHKドラマです。現在、自粛でドラマを制作するスタッフの方々は大変だと思いますが、日常を思い出させてくれる楽しいドラマで、NHKオンデマンドでも放送中です。何故か光源氏がOL・沙織の前にいきなり現れるという(そこは非日常ですが、笑)自粛前の生活を懐かしく感じさせてくれるドラマなのです。
いいね!光源氏が見る現代
平安時代から来た光源氏が見る現代なのですが、いいね!と視聴者にも現代って良い時代だなぁと思わせてくれるドラマになっています。もしかしたら、制作のNHKが制作前には意図しなかった形で視聴者の心を掴んでいるかもしれません。光源氏の来た現代はマスクもしなくていい、友達や家族と家に集まって会話できる「自粛前」の現代なのです。
ドラマでは光源氏がスイーツを食べたり、ネイルをしたり、SNSをしたりテンポよく現代を切り取ってみせてくれますが、ドラマを見ていると、カフェで抹茶パフェやモンブランケーキを食べるシーンとか雑踏で人々が沢山いるシーンとか・・ちょっと前まで日常だった風景が懐かしくて、羨ましくて、眩しく感じるのです。そして、またこういう日常に戻りたいと元気も貰える気がします。
https://twitter.com/nhk_purpleamore/status/1247000076544659460?s=20
光源氏役は千葉雄大さん、OL・沙織役は伊藤沙莉さんです。光源氏が髪型から沙織を尼と勘違いしたり、二人の平安と令和のギャップ会話もドラマの楽しみのひとつです。
光源氏に続いて頭中将も
ドラマ「いいね!光源氏くん」では光源氏のライバルで友人の頭中将も登場します。源氏物語を好きな人じゃなければ頭中将の名前は知らないかもしれませんが、光源氏とはまた違うタイプのイケメン登場に歓喜した方もいたのでは?頭中将役の俳優さんは桐山漣さん。ドラマを見ていると光源氏への複雑な感情とかがセリフで出てきて、源氏物語で感じた頭中将の性格がちゃんと再現されていて嬉しく思いました。
平安貴族の光源氏と頭中将は現代と比べて動きがスローモーションで優雅。そしてあの時代には貴重だった甘いお菓子が大好き。生活や好みは現代の女子に似ています。二人は最初こそニートでしたが、和歌をうたい、会う人会う人惹きつけてすぐ人気者になります。インフルエンサーとしても生きていけそうなふたりです。
光源氏は多重世界から?
光源氏たちが現代で生きて、人々と交流しているだけでも楽しいドラマでしたが、6話では「多重世界」という単語が出てきて、気になる展開になってきました。「光源氏たちは違う世界の住人でそこでは架空の人物でなく実際の人間として存在している」とかいいだした科学者・フィリップ役は厚切りジェイソン(笑)
7話では現代の京都・宇治の源氏物語ミュージアムに行くようです(好きな博物館のひとつです♪)。全8回という事であと2話しかありませんが、多重世界の他、パラレルワールドとかタイムスリップとかバタフライ効果とか出てくるのでしょうか(中二病用語)なかなか好きな展開です。そして光源氏と沙織の恋はどうなるのでしょうか?紫式部は登場するのでしょうか?
原作は えすとえむ さん、脚本はあべ美佳さん、現代の良いものを沢山見つけられるドラマです。最後まで楽しみにしています!「いいね!光源氏くんを見て日常を思い出す」でした。ありがとうございました。