麒麟がくる の3話は「美濃の国」というタイトルです。前回は天文16年の秋、美濃の斎藤利政(斎藤道三)と尾張の織田信秀(キャスト:高橋克典)が激突。合戦が久しぶりに大河で見れて嬉しかったです☺
主人公の明智十兵衛光秀(キャスト:長谷川博己)も侍大将を2人倒す活躍をします。だけど、これが「侍の誉れ?」と戦い自体に疑問を持つ十兵衛。戦いは道三の罠により斎藤軍が勝つ事に。そして戦いを扇動した首謀者として、帰蝶の夫・土岐頼純が道三に倒されます。夫を父に倒された帰蝶は3話でどう考えるのでしょうか?
目次
斎藤兄妹の気持ちは? 麒麟がくる3話
麒麟がくる3話では美濃の蝮と言われる美濃守護代である斎藤道三(キャスト:本木雅弘)を、子供である斎藤高政(キャスト:伊藤英明)と帰蝶(キャスト:川口春奈)がどう考えているか、父に思うそれぞれの複雑な感情を視聴者が感じる回となっていました。
妹・帰蝶の気持ち
麒麟がくる3話で一番気になっていたのは帰蝶の動きでした。前回、土岐頼純が道三にお茶を勧められ、飲んだ後すぐ倒れて亡くなる事件がありましたが、(道三はその時、歌を歌っていましたね)すぐ思ったのは帰蝶はこの事件のあとどのような行動をするか、父への気持ちはどんな感じかでした。
麒麟がくる の帰蝶は私達にどんな人物像を見せてくれるでしょうか、美濃のまむし、道三の姫・帰蝶役は川口春奈さん。そういえば川口さんも道三役の本木雅弘さんもどちらもお顔が優しくて、前・帰蝶役の沢尻エリカさんよりも親子に見えますね。帰蝶の内面は道三に似ているのでしょうか?
戦いから半年、十兵衛と帰蝶は明智荘で会います。帰蝶の蝶の柄の着物がとても素敵です。夫・土岐頼純と父・道三の事件の真相を十兵衛に聞く帰蝶。答える十兵衛。「やむをえぬと思いました」。「しかし間にはいっていた帰蝶様の気持ちは皆がわかっています」と。
残念ながら3話では帰蝶の父への気持ちと行動は描かれていませんでした。まだ考えを巡らせているのでしょうか?ちょっと残念でした。もう少し帰蝶の内面を観たかったです。このまま大人しい、感情を表に出さない姫だと面白くないなと思いました。気が強い姫なんですよね?
兄・斎藤高政の気持ち
帰蝶の兄である斎藤高政。兄と言っても高政の母深芳野(みよしの)は側室で高政は跡継ぎとしての地位が盤石ではありません。父の道三からも考えが浅いと下げられるシーンがありましたね。高政は高政で父は合戦はうまいが、政治は良くなく国衆とも上手くいっていないと思っています。本当は父についていくしか無いと思いますが、母・深芳野(キャスト:南果歩)が昔、土岐頼芸(とき よりのり)(キャスト:尾美としのり)の愛妾だったために、本当の父は頼芸では?と疑っているようです。
頼芸もその気持をくすぐっていましたね。斎藤親子と土岐頼芸のシーン。鷹の絵を一生懸命描く頼芸、政治じゃなく鷹の絵に専念する頼芸・・「鷹の絵を描くのは大変だ、この苦しみがわかるか?」と斎藤親子に聞く(笑)わかりやすい比喩で良い場面でしたね。道三と頼芸のやり取りは恐ろしかったです。土岐頼純の件、美濃守護の件、「操り人形には・・」と言う道三。息子の高政は二人のやり取りに入ることもできませんでしたね。恐ろしそうに見る高政。帰りに高政を引き止めて話しかける頼芸。やはり本当の父は・・?不安に思う高政。
高政と十兵衛のシーンでは「父に代わって、国を支える」と真剣に話す高政。二人は一緒に経典や兵法を学んでいた学友。十兵衛に助けてくれという高政。十兵衛は「美濃を麒麟がくる国に・・」という気持ちを言葉にする。どちらも若者にありそうな純真な気持ち。でも道三を甘く思っていたらヤバいですね。
帰蝶も高政もどっちも十兵衛を信頼して頼っていますね。今後この二人と十兵衛はどのように関わっていくのでしょう。兄妹といっても母が違い、男と女で性も違うので、同じ道ではないですね。それぞれどんな生き方をしていくのでしょうか。大河ドラマとして十兵衛、帰蝶、高政の人生をどのように見せてくれるかとても楽しみです
気になったシーン、 麒麟がくる3話
明智荘の家では十兵衛光秀の母・牧(キャスト:石川さゆり)と帰蝶、駒が親しく話をするシーンがありました。帰蝶は子供の頃十兵衛の家でしばらく育ち、十兵衛に双六で51回勝ったそうで。双六で51回負けた十兵衛・・超運がないってことでしょうか?(笑)そして美濃のキツネの民話。美濃の民話とその歌を記憶している駒。小さい頃に助けて貰ったお侍さんから教えて貰ったそうで、その人は美濃の人?
駒の命の恩人はだれでしょうね?美濃に駒がいる間に会えたらいいですね。
菊丸、駒、十兵衛シーンで気になったのは
また出てきましたね。怪しい岡村さん(笑)役名は菊丸。ちゃっかり明智荘から稲葉山まで十兵衛、駒と一緒に来ている菊丸。やはり忍びのような怪しい動きに見えますね。
3人が話しているシーンで気になったのは、城の中庭?画面の奥で訓練している兵たち。画面が明るくて、ちょっと蛍光が付いているので遠くにいる兵たちがよく目立って見えます。わかりやすいですね。麒麟がくるでは俳優さん、女優さん以外に名前が出てこない庶民、農民、兵などにも焦点を当てていくのかもしれませんね。明るい色彩にはそういう意味があるのかな?とこのシーンを観て思いました。
太原雪斎と今川義元が初登場
ちょっとびっくりしたのが甥の土岐頼純が倒されたのに、土岐頼芸も尾張の織田信秀と手を結びたいと思っていること。この人もタフですね。そして織田信秀も再戦リターンしたい感じ。でも突如、駿府の今川家が三河に攻めて来ます。
戦国時代は大変ですね。3話の最後には太原雪斎(キャスト:伊吹吾郎)の進軍の場面もありました。今川義元の家紋は「足利二つ引両」ですね。駿河遠江守護、今川義元役は俳優の片岡愛之助さん。2016年大河・真田丸では大谷吉継役でしたね、どんな今川義元か楽しみです。
NHKオンデマンドを楽しむ、「帰蝶と高政兄妹に頼られる十兵衛光秀」でした。最後までありがとうございました。